アジア航測|空間情報コンサルタント

 
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あの日を捉えたカメラ

~ アナログ航空カメラ、退役 お疲れさまでした! ~

   

創業以来、ずっと活躍してきたアナログ航空カメラが、昨年末(2016年)、退役しました。

つい、最近まで現役で活躍したRC30。このカメラは、デジタルカメラが普及した東日本大震災でも、全機フル稼働で出動しました。


   
Wild RC30

アナログカメラ限定のセスナ式TU206G型 登録番号JA3856 

東日本大震災災害対策本部の様子


 

あの日。地震発生後、アジア航測は直ちに「災害対策本部」を設置しました。情報面での混乱が続く中、災害対策本部は各方面からの情報を分析し、営業部門とコンサルタント部門が連携して緊急撮影範囲を検討・立案しました。地震発生当日の21:00までに撮影範囲が確定し、航空事業部では直ちに撮影計画作成して、翌12日の3:00~7:30に順次、調布・八尾運航所へ撮影計画を電送しました。 東北地方の空港に利用制限がある中、調布・八尾空港から自社機を中心に航空カメラや航空レーザを搭載した計9機の航空機が被災地まで長距離飛行しました。

 

東日本大震災発生から1ヶ月の間に、調布飛行場および八尾空港を拠点に97回の撮影・計測を行いました。

迅速な撮影対応による撮影・計測成果が、被災状況の把握と復旧及び東日本大震災の復興支援の基礎資料となることを期待して、画像データなどを社会に提供しました。



Wild RC20 本体 

レンズ

厚さが50センチぐらいある

フィルム缶


  

アナログ航空カメラが引退するのを機に、当社新百合本社内に、このカメラを展示することを企画しています。


現在でも、自社で初めて保有したスイス・ウイルド社のアナログカメラRC8(昭和31年に導入。当時世界最高とされたRC5a全自動航空測量カメラの後継機)が受付前に展示されています。

設置の準備に、飛行機から取り外したアナログ航空カメラを新百合本社に運んできました。

RC8のサイズ感をイメージしていたら、なんとこの大きさ。車のバンの後部にぎっしり詰められています。重さは総重量100kg超!

最近のデジタル航空カメラは、これよりだいぶ小さくなってきているとのこと。


このカメラは、ウイルド社のRC20です。当社では、RC5a、RC8、RC10、RC20、RC30と、使い続けてきました。


当社でのRC20の活躍は、平成2(1990)年からです。

このカメラは、平成7(1995)年の阪神・淡路大震災でも、被災地の空を出動しました。

そして、東日本大震災でも出動しました。被災実態の把握や災害復旧の基礎資料となることを期待して、休むことなく働きました。


航空写真は災害直後の実態を網羅的にリアルにしめす貴重な資料として重要な役割を担っています。

いくども災害に際し、出動し、実態をとらえ続けてきた航空カメラ。平時も私たちの国土を守るために働き続けた航空カメラ。

 

本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました。

 

 3/12 大船渡付近

津波が撮影されている

縮尺1/15,000 8コース 

JA8890にて撮影

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地震当日は運航所に泊まり、

本件の撮影計画で電卓を
たたいた記憶がよみがえり

ます。

(撮影部長 白澤)

 


アジア航測は、人々の安全・安心な暮らしを実現するため、今後も緊急時に際し、情報の収集と提供を積極的に行って参ります。


 
 
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