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平成28年10月 阿蘇山噴火(2016年10月)
平成28年10月 阿蘇山噴火(2016年10月) |
2016年10月8日午前1時46分に中岳第一火口で、1980年1月26日以来の爆発的噴火が発生しました(気象庁福岡管区気象台発表による)。気象衛星で高さ11,000mの噴煙が観測され、火山灰は阿蘇山周辺のほか、大分県や四国にまで到達しました。また、火口から1kmを超える範囲で大きな噴石の飛散が確認されました。
気象庁は午前1時50分に噴火速報を発表するとともに、午前1時55分に火口周辺警報を発表して、噴火警戒レベルをレベル2から、入山規制を示すレベル3に引き上げました。 当社では、噴火当日の2016年10月8日、緊急撮影および現地調査を実施いたしました。得られた情報は随時ホームページ上で公開して参ります。 当社技術が、現地の詳細解明ならびに二次災害の抑制に少しでもお役に立てれば幸いです。 更新日:2016年10月8日 ver 1.00
・ 更新履歴 |
■斜め空中写真 2016年10月8日撮影 ※写真をクリックすると拡大します |
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中岳周辺の斜め写真を撮影しました。今回噴火した中岳第一火口は中岳火口の一番北側に位置し、湯だまりがあります。中岳第一火口の外側斜面に噴気のようなものが見られます(写真番号0066、0039、0050)。これは平成27年9月噴火の写真(https://www.ajiko.co.jp/saigai/20150914/01_MGL9201.jpg)では確認できませんでした。 |
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1.1 (10月8日14時08分)
中岳火口の北西から撮影。 |
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1.2
写真番号0066の一部拡大・トリミング。 |
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1.3 【写真番号0039】 (10月8日14時05分)
中岳火口の西から撮影。 |
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1.4
写真番号0039の一部拡大・トリミング。 |
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1.5 【写真番号0050】 (10月8日14時06分)
中岳火口の南西から撮影。 |
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1.6
写真番号0050の一部拡大・トリミング。 |
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1.7 【写真番号0127】 (10月8日14時10分)
中岳火口の南側から撮影。
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1.8
写真番号0127の一部拡大・トリミング。 |
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1.9 【写真番号0060】 (10月8日14時08分)
阿蘇市街地方向を撮影。 写真右側は左側に比べて灰色を帯びており、今回の噴火による火山灰が堆積した範囲と考えられる。 |
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■現地調査写真 2016年10月8日撮影 ※写真をクリックすると拡大します |
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2.1
阿蘇いこいの村のやや北方の風景。畑や道路に火山灰が積もり、路側部には雨水と混ざった泥水が溜まっている。 |
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2.2
上写真と同じ場所の路面。積もった火山灰を手で触った後の状況。 |
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2.3
阿蘇青少年交流の家付近から中岳火口方面を望む。新たに火山灰が積もった様子は見られない。 |
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2.4
阿蘇青少年交流の家付近の、道路沿いの樹木および柵。写真右側(中岳方向)の面にだけ火山灰が付着している。
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2.5
阿蘇青少年交流の家付近。笹に付着した火山灰や火山豆石。 |
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2.6
同じく、道路上に散在する火山灰、火山礫。火山豆石も見られる。 |
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2.7
火山豆石が凝集し、礫状になったものが散在する。大きなものは直径(中径)5cm程度である。 |
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2.8
阿蘇青少年交流の家付近の路上で採取したスコリア。表面をコーティングしているのは今回の噴火による火山灰と考えられるが、スコリアそのものが今回の噴火によるものかどうかは不明。 |
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2.9
阿蘇青少年の家のやや北西地点。火山灰が厚さ2mmで積もっている。 |
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2.10
阿蘇いこいの村のやや南方の渓流。火山灰により渓床部が覆われている。 |
■ 更新履歴 |
■ 本ページについて |
このページでは、弊社による自主撮影結果を掲載しております。現在の状況把握や今後の防災対応等の資料としてご活用いただき、現地の復旧にお役に立てれば幸いです。 本ページで紹介している画像は、撮影した斜め空中写真の一部を、サイズを縮小して掲載しています。斜め空中写真のオリジナル画像やデータに関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。 【お問い合わせ先】 ■報道関係の方はこちらへ アジア航測株式会社 経営企画部 TEL:044-969-7290 E-mail:service@ajiko.co.jp ■行政・研究機関・企業のお客様ははこちらへ アジア航測株式会社 営業統括部 |
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