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「平成11年6月広島豪雨」広島市・呉市土石流災害(1999年6月)
1999年6月29日 広島の豪雨災害 |
1999年6月29日,中国地方で発生した豪雨災害に際し、災害の状況を把握するために7月1日に緊急撮影を行いました。被災状況の詳細を明らかにするために撮影高度は低めで,1/5,000の大縮尺の写真です.取り急ぎ,写真を中心に示しました.その後,1/8,000の追加撮影を実施しています.
1999年7月5日作成 1999年9月16日更新 ●更新情報 |
●目 次 |
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解説 |
国土地理院の数値地図から作成した「地形表現図*」 作成手順1/25,000地形図24面分のDEMデータを接合,50mの正方DEMに再計算するこのDEMについてマクロフィルタリング処理を行い,3つのパラメータ,500m地上開度**,1000m(八角形)地下開度**,最大傾斜角を計算する.それぞれのグレイ画像を,RGBに割り当て,疑似カラー画像を作成した. 地形の特徴が詳しく読みとれる.各種背景画像として利用可能. 厳密ではないが,おおむね,灰色:海,淡黄色:平野,丘陵:オレンジ色,山地:朱色,谷底平野:ピンク,尾根:黄色,山麓斜面:灰緑色,などの地形表現となっている.920*1110ピクセル・24bitカラー(1.6Mbite) *(千葉達朗,未公表) **横山隆三・白沢道生・菊地祐(1999)開度による地形特徴の表示,写真測量とリモートセンシング,vo.38,no.4,26-34.
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撮影された写真の一部をさらに拡大して表示したものです.画像の上が北方向.
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解説(青字はコース番号と写真通し番号) |
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安佐北区譲羽(ゆずりは)団地 写真の左上に見えるのは中国道.広島北JCTのすぐ北東に位置する.画面中央を右から左へ流れる渓流を土石流が通過した.両岸の住宅には土砂が流れ込んでいる. S2-1063 |
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安佐北区亀山9丁目付近 中央東側の谷で発生した土石流が,谷の出口に位置していた住宅を直撃し,4名の犠牲者を出した. C8-1055 |
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佐伯区東観音台団地 中央部に大規模な宅地造成地があり,西側から流れ込む渓流で土石流が発生し,ダムを乗り越えるようにして,住宅地に土砂が流入した. C2-1007 |
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佐伯区五日市町上小深川(いつかいちちょうかみこぶかわ) いくつかの渓流で同時に土石流が発生したために,広い谷底全体に広がるようにして流れおり,多数の住宅に被害をもたらした. C5-1031 |
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佐伯区屋代(やしろ) 上流で発生した土石流が,山陽自動車道と西広島バイパスをくぐり抜けて流れ,下流の屋代地区で氾濫,住宅地に大きな被害をもたらした. S3-1069 |
2枚の写真を立体視できるように配置したものです.
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解説 |
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安佐北区亀山9丁目の土石流 ふたつの土石流が発生したことがわかる.合流点で対岸にのし上げるように蛇行している.崩壊起源の高速な土石流であった可能性がある. |
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佐伯区八幡が丘 障害者施設「佐伯明星園」で土砂崩れが発生、職員5名が巻き込まれ,うち1名が亡くなった。建物は谷の中にすっぽり入るように位置しており,背後の斜面で発生した斜面崩壊の直撃を受けた. |
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佐伯区東観音台団地 土砂は,住宅や住宅街の道路に氾濫堆積した.写真上では2基のダムが見られる. |
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安佐南区沼田町 森林の伐採跡地に崩壊が集中して発生している. |
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呉市吉浦東町 崩壊起因の土石流が,一瞬のうちに2軒の民家と教会を襲った.ここでは,5名の犠牲者を出した. |
7月1日に飛行機上より手持ちカメラ(ハッセル)で撮影したものです.
写真の入手等に関するお問い合わせは,経営企画部(電話 044-969-7290)まで,お願いいたします.
* 標定図の作成にあたって,基図に国土地理院の1/5万地形図を使用しました.
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■ 本ページについて |
このページでは、弊社による自主撮影結果を掲載しております。現在の状況把握や今後の防災対応等の資料としてご活用いただき、現地の復旧にお役に立てれば幸いです。 本ページで紹介している画像は、撮影した斜め空中写真の一部を、サイズを縮小して掲載しています。斜め空中写真のオリジナル画像やデータに関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。
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