AAS-DX

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*AAS-DXとは、アジア航測が標榜する『センシングイノベーションが生活・インフラに融合した未来社会の構想』と、『経営戦略を強力に推進するIT基盤整備』のふたつの意味をあわせたDX(デジタルトランスフォーメーション)を指す言葉です


1.全体方針

AAS-DX5か年計画では、現中期経営計画に位置づけられている『AAS-DXⅠ「明日を共創る」事業戦略』を、より戦略的かつ計画的に推進することを目的とします。今後3~5年の中長期的な視点で当社の事業推進上不可欠な本来の意味でのDXを進めるうえで必要な取り組みとして、『意識改革』、『仕組みづくり』、『技術革新』の3つの取組を位置づけました。

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2.意識改革 Change Mind

全社員の意識を、「現状の業務だけに対応する姿勢」から「変革すること(DX)にチャレンジする姿勢」に改革していくことが重要です。変革への動機づけ=仕事をするための動機の変革を積極的に進めるために、数年後を見据えた変革にチャレンジする組織や社員を評価する仕組みを構築していきます。

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3.仕組みづくり Change Environment

AAS-DXを推進する仕組みづくりとして、以下の4つの取組方針に示した内容を重点的に進めていきます。

◆取組方針1 情報リテラシーの向上

「情報リテラシー」=自分が必要なときに・必要な情報を効果的に探し出すとともに、見つけた情報を適切に評価・活用できる能力です。AAS-DXを推進するために必要かつ適切な教育プログラムを設定し、全社員を対象に実施した情報リテラシーの向上を行っていきます。

 ◆取組方針2 情報資産の有効的な活用と検討の推進

DXを推進するためには、利用者視点での世の中の情勢と、管理者視点のセキュリティの考えのギャップを埋めるための検討体制を充実させたうえで、①DX推進を加速化させるための体制の検討、②BCP対策拡充のための投資、③DXを利用した働き方改革の推進の3つの仕組みづくりを進めていきます。

◆取組方針3 異業種、DX推進企業との積極的なコラボレーション

DXを推進する上で当社の有していない技術、得意でない技術を融合させること(異業種・DX推進企業とのコラボレーション)で、各事業の市場や製品・サービスを広げるためのインスピレーションを得ることができます。例えば、需要が旺盛やAI技術等についてはAI関連ベンチャー企業、3次元可視化技術についてはゲームクリエイター集団企業など、今後積極的に投資・連携を行っていく分野と考えています。

◆取組方針4 営業DXの推進

営業活動を行う多くの情報が電子化されその情報量が莫大になっています。これらの情報を効率的に処理する仕組み“AAS版-SFA(セールスフォースオートメーション)”を構築し営業活動を効率化するとともに、新規受注案件創出モデル『インサイドセールス』を組み合わせた、営業モデルの構築を行っていきます。


4.技術革新 Change Customer Experience

当社は、『あらゆるものを測り 今を分析し 未来を予測する 社会生活のイノベーション』をAAS-DXのVISIONとして掲げており、当社の技術革新もこのVISIONを基軸に進めています。

当社のVISIONの根幹となる地理空間情報サービス基盤を、『α-GeoSaaS (GeoSpatial information as a Service)』として再定義を行い、新たなカスタマーエクスペリエンス(CX)の提供を目指します。

※「geosaasⓇ」は商標登録です。

※「α-GeoSaaS」の「α」はアジア航測のAと、「一番、先頭を進み導く」といった意味から採用しています。


◆『α-GeoSaaS』(GeoSpatial information as a Service)とは

様々な関係者が持つ地理空間情報をバーチャル上で組合せ、実世界と融合した真のデジタルツインを実現するプラットフォームで、実世界において様々な関係者が国土保全や社会インフラの維持、経済・社会活動を行っていることと同じように、バーチャル世界においても様々な活動が繰り広げられる、そのための連携プラットフォームを想定しています。従来の空間データ基盤(NSDI:National Spatial Data Infrastructure)は、標準化やメタデータ、クリアリングハウスなど地理空間情報を中心として体系化されていますが、α-GeoSaaSは、NSDIを内包し、デバイスやセンサ、データベース、インタフェース、サービスまでの一連から構成されるサービスプラットフォームです。

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5.本計画の実行に向けて

2023年10月にサステナブル経営とAAS-DXの思想を土台として事業戦略と企業マネジメント戦略の両輪で構成された「アジア航測グループ中期経営計画2026」及び「AAS-DX5か年計画」の推進を担う「DX戦略本部」を設置いたしました。併せて、前中期経営計画内で運用されていたIT戦略推進プロジェクトの役割をAASDX推進プロジェクトに継承し、部門横断的に本計画を実行してまいります。


6. 本計画における具体的な取り組み

2023年 

  ・AAS-DX5か年計画策定

    『意識改革』『仕組みづくり』『技術革新』の3つの柱からなる全社的なDX計画

  ・DX戦略本部、新規事業創造本部設立

    AAS-DXの推進を担うDX戦略本部、新規事業の探究を担う新規事業創造本部

  ・AAS-DX推進プロジェクト、IT基盤検討ワーキング発足

    IT戦略プロジェクトから名称を変更し、全社的なDX施策について討議

    全社的なITインフラ、情報セキュリティ強化のための施策を討議

 

2024年

  ・DX人財教育プログラム企画、実行(意識改革)

    DXに関する概念・知識・スキルをインプットしアウトプットの機会を提供

    3年間で全従業員の3割が受講する計画としてスタート

  ・経済産業省、IPA主催のDX調査にて『DX注目企業』に選定(意識改革)

    2年ぶり2度目の選定

    経営戦略におけるDXの重要性が明確に定められていることが評価される

  ・AzureOpenAIを活用した社内版生成AI『αGeAI』運用開始(仕組みづくり)

    生産性・品質向上、技術革新を目指した社内版生成AIとして運用開始

    2024年11月現在、全従業員の約6割が利用中

  ・社内における生成AIの利用ガイドライン『生成AI利用ガイドライン』の公開(仕組みづくり)

    社内版生成AI『αGeAI』の運用開始に伴いリテラシー向上を目指し公開

    情報セキュリティ関連の社員教育施策との連携

  ・社内版生成AI『αGeAI』のナレッジ共有の場である『アイデア箱』設置(意識改革)

    日常業務における『αGeAI』の活用事例を集約・共有する場所の創設

    2024年11月現在、全従業員の2割が参加中

  ・社内版生成AI『αGeAI』活用のための勉強会実施(意識改革)

    生成AIの基本から活用方法までを拠点、部門ごとに実施

    100名以上の社員が参加し、RAGの試行、活用事例の紹介を実施

  ・基幹システムとBIツールの連動による業績分析開始(仕組みづくり)

    各種数値情報をリアルタイムで抽出し業績分析に活用

    事業計画の進捗確認、情報共有に活用

  ・Microsoft社と連携した生成AI活用のためのアイデアソン実施(意識改革)

    執行役員、部長職を中心に20名が参加

    既存事業の深化、新規事業の探究、従業員エンゲージメントの向上の為のアイデア出し

  ・当社の中核技術『点群情報』活用のためのアイデアソン実施(意識改革)

    新規事業の探究、技術開発の文脈で点群情報の活用方法を考察

    若手社員を中心に部門横断的に20名が参加

  ・『技術革新』に資する活動については当社『先端技術研究所』ホームページ参照






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