流域マネジメント

赤色立体模型、キッチン火山で火山減災

楽しく火山を学ぼう


日本は火山大国です。火山の噴火現象には、噴石、降灰、溶岩流、火砕流、土石流など多種多様の現象があります。このような噴火現象は、一度起きてしまえば社会生活に甚大な被害を与えます。それにも関わらず、いつどのような噴火が起きるかを予測するのは大変困難です。また、火山の活動周期は長く、同じ火山の噴火を一生のうちに何度も体験する可能性は低いと考えられます。このため、少しでも火山に興味を持ってもらい、知ってもらうことが必要とされています。 アジア航測は、一般の方にはどのようなものかイメージしにくい噴火現象を、実際に見て触り、また身近なものを使って実験をしながら楽しく火山について学ぶことによる防災啓発(出張講座)を提案します。 (写真は赤色立体模型の有珠山 縮尺1 万分の1)

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地域の防災意識の水準を高めるために ~出張講座~

近年、国内でも桜島をはじめ火山噴火が頻発しています。また噴火災害だけでなく、温暖化の影響などにより、甚大な自然災害が多発して国民の防災への関心が高まってきています。住民への公共事業の十分な説明責任が求められる中、火山の地域特性を素因・誘因とする災害から住民の安全を守っていくために、明確な根拠に基づく効率的かつ効果的な事業展開が求められています。その一つとして、火山を楽しく学べるコンテンツを使用した出張講座は、地域の火山防災意識の向上に繋がると考えられます。地域の防災意識の水準を高めることにより、自助・共助を促し、噴火災害の軽減(減災)が期待されます。

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噴火現象を体験する ─キッチン火山学アナログ実験─

家にあるものやスーパーなどで手に入る材料を使って、噴火現象を簡略化して模擬的に再現する実験を行い、火山のことを真面目に考えようという「キッチン火山学(参考文献①)」が広がっています。簡単な実験ですが、複雑な火山現象のポイントをおさえた現象の再現であるため、実験参加者に対して、火山や火山防災マップの理解を助け、火山への興味を深める役に立ちます。

: 

 ゼリー火山 

 の噴火 

 

寒天で火山を作り、コンデンスミルクの泥流を流して、泥流の流下状況を観察する。火山防災マップに記載された到達範囲を確認するとともに、火山噴火により発生する流れ現象(溶岩流や火砕流、融雪泥流など)の特性を知る。

 

ゼリー火山に泥流を流す実験

 ココアと

 スポンジ

 ケーキの

 泥流

 

山で雨が降った時、火山の表面に火山灰が降り積もっている場合と、いない場合との違いを観察する。普段の降雨では安全な場所でも、火山灰が積もることで土石流が発生しやすくなることを理解する。

 

ココアとスポンジケーキの泥流

 コーラの

 噴火                  

 

実験地下でマグマが発泡して噴火する現象を、コーラとメントスを使った実験で再現する。マグマが膨張しながら加速し、地表から勢い良く噴出する様子をペットボトル内のコーラの発泡と上部のポップコーン噴出の観察から理解する。

 

コーラの噴火実験

 

参考文献①:林信太郎(2006)世界一おいしい火山の本、小峰書店
参考文献②:森 洋、岸本博志、鈴木雄介、千葉達朗(2009)伊豆大島火山,精密地形模型を用いた影響範囲予測のための擬似溶岩流・土石流の流下実験、火山学会 


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