エネルギー
小水力資源賦存量調査と実証実験
小河川などにおける小水力発電の適地抽出と発電試験
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アジア航測の提案の特徴
【小水力発電賦存量調査】
小水力発電は、小河川や水路に流れる水の落差を利用して発電するものです。
特に出力が100kw未満の小さい発電規模のものはマイクロ水力発電と呼ばれ、今ある河川や水路の中に直接水車などを設置するタイプの発電施設が主になります。また、小水力発電の発電量は流量と落差に比例します。小水力エネルギーの賦存量(存在しているエネルギー量)を把握するためには、小河川や水路における段差地形を調べる必要があります。
アジア航測は、小河川や水路に対して空中写真判読を実施して段差地形を抽出し、小水力賦存量マップを作成し、地域の分布特性を明らかにします。
【実証試験における住民協業】
発電される電力の活用方法は、住民との協議により決定します。
実運用における維持管理の課題を考慮し、実証試験においても地域住民と運用作業および稼働チェックを実施し、地域住民との協業を図ります。
また、地域の環境学習のため、実証試験地の発電施設を活用した地域住民に対する小水力発電の学習会を開催します。
【小水力発電導入マニュアルの作成】
候補地点の概略調査や導入計画の立案など専門知識がなくとも手引きがあればできるものについては、、地域住民が小水力発電の導入計画を立案するための手引きとなる小水力発電導入マニュアルを作成します。
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群馬県前橋市の事例
群馬県前橋市において小河川や用水路などの小水力発電の活用を目的とした実施事例を紹介します。
(1)小水力発電賦存量調査
前橋市内の小河川や水路に対して、空中写真判読を実施し、段差地形(237箇所)を抽出し、現地で水路規模の把握や発電量に関係する流水量、段差の高さなどを調査。調査結果から行政地区単位で小水力発電の賦存量を集計、賦存量マップを作成し、前橋市における小水力賦存量の分布特性を明らかにしました。
(2)小水力発電実証試験
調査を行った段差地形のうち、経済性および地域アピール性などを考慮し、小水力発電の実証試験地として中山間地域の水路と市街地周辺の公園内を流れる河川の2地点を選定。この試験地では発電設備の設置をするとともに、稼働試験データから問題点および解決策を検討しました。
(3)実証試験における住民協業
住民との協議や地元の商工会の協力により、夜間の道路照明としてバッテリー付街路灯を設置。
地域住民の協力を得てゴミ清掃作業および稼働チェックを実施、地域の環境学習のため、実証試験地の発電施設を活用した小水力発電の学習会を開催。
(4)小水力発電導入マニュアルの作成
地域住民が小水力発電の導入計画を立案するための手引きとなる小水力発電導入マニュアルを作成。
小水力発電導入マニュアルでは、小水力発電の導入フローチャート・調査内容チェックリスト・流量の観測の方法などに加え、水利権の許可申請方法などを詳しく掲載し、地域住民で概略調査および導入計画の立案をできるように心がけました。
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