流域マネジメント

3次元浸水ハザードマップ

浸水ハザードマップを三次元化

従来の浸水ハザードマップは、2次元の地形図や航空写真の上に氾濫解析結果や避難箇所の情報などを重ね合わせて表示することが一般的でした。 今回提案するアジア航測の3次元浸水ハザードマップでは、オブリーク航空カメラ(最新の航空測量用カメラ)と3Dモデリング技術を組み合わせて作成した3次元都市モデルの上に、氾濫シミュレーション結果を重ね合わせて、3次元浸水ハザードマップを作成しました。 また、このハザードマップは、当社の高精度3Dビューワ「LandViewer NX」に搭載することで、時系列で切り替えて、自由な視点から、浸水想定区域を閲覧することができます。
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郡山市3次元浸水ハザードマップより引用

 

<活用事例>

アジア航測が委託業務で作成した3次元浸水ハザードマップは、福島県郡山市で活用されています。一般住民向けには、LandViewer NXを用いて作成した主要地点の3次元動画が公開されています。

郡山市3次元浸水ハザードマップ ホームページ

(外部サイトにリンク)http://www.city.koriyama.fukushima.jp/361000/jogesuido/3dhm.html

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オブリーク航空カメラによる3D空間情報の取得

オブリーク航空カメラは、一度の撮影で直下と4つの斜方視(前方、後方、左方、右方)の写真を同時に撮影できるカメラです。斜方視の画像の利用により、建物側面などの画像も効率的に取得できるようになりました。

 

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3Dモデリング技術による3次元都市モデルの作成

従来の3次元都市モデルの作成では、作成する際に図形に高さを与えた箱モデルを作成し、そのモデルに写真を貼り付ける方式が一般的でした。しかし、今回提案する手法新手法では、複数写真から自動的に画素の特徴点を抽出し、3Dモデルを作成するマルチビューステレオ方式を採用しました。この方式を採用することで、現実空間を3Dでリアルに複製することができます。
 
郡山駅前の都市モデル(画像提供協力:郡山市)
 

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分布型流出モデルを活用した氾濫解析の実施

分布型流出モデルは、解析対象流域をメッシュ分割して構築された解析モデルです。各メッシュには、地盤高、土地利用条件等の流域特性を表現して解析モデルを作成します。次に構築したモデルの各メッシュに解析対象降雨を直接与えることによって、降雨時の表面流の流れを詳細に再現します。

当社では、さらに航空レーザ計測を用いた微地形情報を活用することにより地表面流の解析精度の向上を図っています。本解析手法は、ゲリラ豪雨等による局地的な浸水特性(浸水範囲、浸水深、湛水時間など)を把握するのに特に有効な手法です。  

本モデルに、水路、下水道管渠等の情報や排水先の河川の水位、ポンプ、樋門の開閉状況等のパラメーターを与えることにより、様々な条件の被害状況をシミュレーションすることができます。

 


 

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3次元浸水ハザードマップ on LandViewer NX

当社が開発した高精度3Dビューワである「LandViewer NX」の基盤ソフトに「3次元都市モデル」、「内水氾濫解析結果」、「各種ランドマーク(避難場所等、道路等の主要施設)」等のデータを搭載し、重ね合わせて表示することで3次元浸水ハザードマップを作成しました。

本システムでは、自由な視点から浸水想定における被害の状況(床下浸水、床上浸水等)を確認することができます。また、時系列的な浸水被害についても確認することができるため、避難計画等の基礎資料として活用することができます。

 


■ランドマークを表示(画像提供協力:郡山市)

 
 

■浸水被害発生前(画像提供協力:郡山市)

■浸水被害発生後(画像提供協力:郡山市)

 

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