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3D都市モデル自動作成ツールβ版サービスの実証開始

2025/04/23

‐国土交通省「SBIRフェーズ3基金事業」の中間成果として、 リアルグローブと共同開発‐

アジア航測株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 畠山 仁、以下「当社」)は、株式会社リアルグローブ(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長 大畑貴弘、以下「リアルグローブ」)とコンソーシアムを組み、2023年11月に国土交通省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIRフェーズ3基金事業)」のテーマ「都市デジタルツインの技術開発・実証」における「3D都市モデル自動作成・自動更新システムの開発及び実証」に採択され、2028年3月までの5か年でサービス開発を進めています。

 

本事業が対象とする「都市デジタルツイン」は、現実世界の物体や環境から収集したデータ(建築物、道路などの社会インフラや人の流れなどさまざまな要素)を使い、サイバー(仮想)空間上に地形や建築物の3D都市モデルを再現するものです。

 

当社とリアルグローブは、これまで手作業で実施してきた3D都市モデルの整備・更新を、AI等を活用して自動化する技術開発・サービス提供を目指しており、今後ますます需要が高まると想定される都市デジタルツインの整備エリアの拡大、更新頻度の向上、コストの低廉化に寄与するものと考え、取り組んでまいりました。

 

このたび、本取り組みの中間成果として、3D都市モデル自動作成ツールβ版サービスを開発し、実証を開始することとなりましたので報告いたします。

 

■3D都市モデル自動作成ツールβ版サービスの概要

3D都市モデル自動作成ツールβ版サービスは、3D都市モデルのうち①建築物LOD0~2モデル作成、②建築物の主要属性の自動付与、③建築物のテクスチャの高解像度化、④道路LOD1~2モデル作成、④都市設備LOD1~2モデル作成の機能を備えています。

クラウド版とデスクトップ版の2種類を開発しており、狭いエリアで小ロットのモデル作成を行う場合はクラウド版、都市スケールで広域のデータを処理する場合はデスクトップ版の使用を想定しています。

※LOD:Level of Detailの略で、3D都市モデルの詳細度を表す。


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■実証方法及び今後の予定

3D都市モデル作成に従事する複数の企業の協力のもと、ツール検証及び課題抽出を行い、サービス開発にフィードバックします。

なお、今後、本事業期間の2028年3月までに、正式サービスとしてリリースする予定です。

 

当社は、これまで建築物や道路付属物、植生等の地物の自動抽出や、3次元モデルの自動生成プログラムを自社開発し、複数の特許を取得しています。また、国土交通省が推進するPLATEAU(プラトー)において、標準データ仕様の策定やユースケース開発、建築物LOD2自動モデリングツールの開発等の技術支援、当社を含むこれらの国内技術の海外展開支援やOGCなどの標準化団体へのプロモーション等、都市デジタルツインに関わる技術力やノウハウを蓄積してきました。

今後も、当社がこれまで積み上げたノウハウと、リアルグローブの技術力を掛け合わせ、開発・実証を進めてまいります。



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