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2015/05/29

平成27年5月 口永良部島2015年噴火(2015年5月)

 

平成27年5月 口永良部島2015年噴火(2015年5月)


このたびの口永良部島の噴火により、怪我された方や避難された方、被害を受けられた方々には心からお見舞い申し上げます。

鹿児島県屋久島町に位置する口永良部島(新岳626m)が平成27(2015)年5月29日09時59分に噴火しました。(気象庁発表) 同10時07分には、噴火警戒レベルが3(入山規制)から5(避難)に引上げられました。


当社では、この災害に対して被災地の緊急撮影を実施いたしました。得られた情報は随時ホームページ上で公開して参ります。

弊社技術が、現地の詳細解明ならびに二次災害の抑制に少しでもお役に立てれば幸いです。

 
更新日:2015年5月30日    ver 3.11

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・ 免責事項

 
■口永良部島の概要

口永良部島は、鹿児島県の屋久島西方約12kmに位置する、東西約13km南北約5kmの島です。島の中央部には、古岳(657m)や新岳(626m)などの新鮮な火山地形を保持している山体があり、西部には、これらの山体より古いと考えられる番屋ヶ峰(291m)があります。

口永良部島では、歴史時代にも噴火が記録されており、20世紀以降でも多くの噴火が発生しています。

 

口永良部島赤色立体地図
 
SAR画像  2015年5月30日撮影

2015年5月30日に、観測衛星であるCOSMO-SkyMedにより、全天候型センサの合成開口レーダ(SAR)の緊急撮影を日本スペースイメージング社が行いました。

 

噴煙や発災後の天候により、航空写真等では、面的な把握や地形判読が難しい状態となっていますが、SARの特性を活かして、面的かつ明瞭に地形判読ができる撮影に成功しています。

 

アジア航測はこのデータの提供を受け、今回の状況を判読しました。

 

 

  

■SAR画像  2015年5月30日撮影
永良部島2015年噴火

本画像は、日本スペースイメージング社に帰属しています。

  

当社が、上記撮影成果を受けて判読した内容については、日本スペースイメージング社のホームページで公開しています。


 
■斜め空中写真位置図  2015年5月30日撮影
永良部島2015年噴火

5/30撮影 斜め空中写真位置図


例)写真番号2.01の撮影範囲が01で示されている

■斜め空中写真  2015年5月30日撮影 ※写真をクリックすると拡大します
永良部島2015年噴火

写真2.01 
撮影番号6322【2015/5/30  9:16撮影】

新岳西側の中~下部斜面。写真手前の台地上は前田集落。新岳の山頂部は雲で確認できないが、標高約250m付近まで広く火砕流が分布している。これらの分布域から下流側に、舌状に火砕流の堆積域や樹木の変色領域が確認できる。

5/29撮影の写真で確認できた海の変色域は、この写真では確認できない。

(新岳の北北東方向より撮影)


永良部島2015年噴火

写真2.02

撮影番号6340【2015/5/30 9:22撮影】

西側から見た新岳西側の中~下部斜面。写真手前の半島状の台地は、新村集落西方の長瀬~高崎付近。写真奥の新岳西側斜面には、向かって左(北)側と右(南)側に伸びる火砕流の主流路が存在している。左側は向江浜集落方向、右側は新岳から西南西側の斜面を流下して、海に達している。

(新岳の西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真2.03

撮影番号6337【2015/5/30  9:21撮影】

写真2.02の拡大写真。向江浜集落東方の谷の状況。

(新岳の西方向より撮影)


永良部島2015年噴火

写真2.04

撮影番号6342【2015/5/30 9:22撮影】

写真2.02の拡大写真。新岳西南西斜面の状況。背後の急傾斜部には火砕流堆積物が分布し、手前の溶岩流上面では樹木の変色領域が確認できる。

(新岳の西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真2.05

撮影番号6360【2015/5/30   9:30撮影】

写真中央の奥に見える湾が口永良部漁港。港の左の一段高い位置に見える集落が前田地区。前田地区の上側で左上から右へ火砕流が達したと考えられる樹木の変色域が見える。向江浜付近の樹木は緑色で変色はみられない。

(新岳の北西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真2.06

撮影番号6399【2015/5/30  9:33撮影】

 写真左が口永良部漁港。漁港背後の向江浜地区付近まで火砕流が達して樹木が変色していると考えられる。写真中央から右にかけての斜面中腹付近には、(写真では雲に隠れている)新岳から発生した火砕流が複数の谷筋に流下して堆積しているようすがみえる。斜面中腹から海岸付近にかけても、樹木が火山灰等によって変色している領域がみえる。

(新岳の西方向より撮影)

■斜め空中写真位置図  2015年5月29日撮影
永良部島2015年噴火

5/29撮影 斜め空中写真位置図


例)写真番号1.01の撮影範囲が01で示されている

■判読図(2015年6月3日更新)  

永良部島2015年噴火

 

火砕流の判読図

 

クリックすると拡大します。

■判読図 

永良部島2015年噴火

 

火砕流の判読図

 

クリックすると拡大します。

■斜め空中写真  2015年5月29日撮影 ※写真をクリックすると拡大します
永良部島2015年噴火

写真1.01 
撮影番号6267【2015/5/29  撮影】
新岳西側斜面全景。写真中央の噴気があがっている場所が新岳山頂(626m)火口。中央下の手前に伸びる桟橋の付け根に位置している集落が本村地区。
新岳の西側斜面には、噴火に伴って噴出した火山灰や火砕流堆積物が分布している。本村地区と海を挟んで反対側に位置する防波堤付近には、海水面の変色域が見られる。
噴気は、南西方向に延びている。
(新岳の北西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.02

撮影番号6181【2015/5/29  14:15 撮影】
写真右下の本村地区東側の台地上に位置しているのが前田地区。前田地区の奥(南側)には変色した樹木が確認できる。新岳北西斜面にも火砕流堆積物が分布しているが、特に斜面下方の谷底部には、比較的厚い火砕流堆積物が確認できる。この谷の下流部にあたる向江浜地区の東側では、標高50m付近まで倒木が確認できる。
(新岳の北北西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.03

撮影番号6257【2015/5/29  14:30 撮影】
写真番号2の拡大写真。谷の上部に、堆積した火砕流堆積物と倒木が確認できる。谷の出口付近にある建物を見ると、大きな損傷は受けていないように見える。
谷に沿って樹木の変色領域が伸びている。
(新岳の北方向より撮影)


永良部島2015年噴火

写真1.04

撮影番号6277【2015/5/29  14:32 撮影】
写真左下の黄白色の堆積物が埋めている谷が向江浜方面へ続く谷。2014年8月3日の噴火時に火口の形状が広がったと考えられている西側割れ目付近から小さな噴気が数多く出ているのが見える。西側斜面の樹林の上を箒ではいたように複数方向へ噴出物が分布しているようすが見える。
(新岳の北西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.05

撮影番号6259【2015/5/29  14:30 撮影】
新岳山頂火口の北側斜面と新岳の北側に位置する山体との鞍部には火砕流堆積物が厚く分布し、平滑な斜面となっている。この火砕流堆積物の表面からは、水蒸気もしくは砂埃が立ちのぼっている。新岳北側山体の北~北西斜面には樹木の下部に火砕流堆積物が確認できるが、目立った倒木は見られない。
写真手前側の斜面上には白色の煙状のものが確認できるが、原因等の詳細は不明である。
(新岳の北方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.06

撮影番号6285【2015/5/29  14:32 撮影】
 新岳の北西に伸びる谷に沿って火砕流堆積物が分布しているが、傾斜が緩くなっている標高350m付近から標高180m付近までは、特に厚く堆積している(写真番号2の拡大写真)。標高180m付近より低標高部では、斜面が階段状になっている部分に火砕流堆積物が確認できる。
(新岳の北西方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.07

撮影番号6217【2015/5/29  14:23 撮影】
写真奥が本村港方面。新岳と古岳の間の谷部や、新岳東側斜面は、2014年8月3日の噴火直後と比べると樹木の変色領域が広がっているように見える。手前の海岸線付近に変色水域が認められる。
(新岳の南東方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.08

撮影番号6233【2015/5/29  14:25 撮影】
写真右奥が本村地区。新岳東側斜面へ薄く新たに噴出物が堆積しているようすが見える。写真左の古岳からの小さな噴気も見える。
(新岳の北東方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.09

 撮影番号6213【2015/5/29  14:23 撮影】
写真右奥が折崎。写真中央の新岳から北東側(写真右方向)のピーク付近まで新たに噴出物が堆積しているようすが見える。
(新岳の南東方向より撮影)

永良部島2015年噴火

写真1.10

撮影番号6167【2015/5/29  14:13 撮影】
写真右が西側斜面。写真中央の野池や、噴気を出している火口のすぐ左に見える1980年9月の噴火による割れ目火口部に噴出物が厚く積もっているようすが見える。写真手前に広がる樹木の変色領域は2014年8月3日の噴火後から大きな変化はみられない。
(新岳の北方向より撮影)



■ 更新履歴
  • 2015/05/30 公開
  • 2015/05/30 写真位置図と判読図の追加
  • 2015/05/30 写真追加(2015年5月30日撮影分)
  • 2015/06/01 SAR画像追加(2015年5月30日撮影分)
  • 2015/06/0 赤色立体地図追加

 

■ 本ページについて

このページでは、当社による自主撮影結果を掲載しております。現在の状況把握や今後の防災対応等の資料としてご活用いただき、現地の復旧にお役に立てれば幸いです。

本ページで紹介している画像は、撮影した斜め空中写真の一部を、サイズを縮小して掲載しています。斜め空中写真のオリジナル画像やデータに関するお問い合わせは、以下までお願いいたします。

 

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 アジア航測株式会社 経営企画部 

      〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1‐2‐2 新百合トウェンティワン
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   E-mail:service@ajiko.co.jp

 

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アジア航測株式会社 営業統括部(災害写真担当)
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