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2004/09/04

「平成16年 浅間山噴火」(2004年9月1日)

2004年浅間山噴火

(2004年9月4日作成 ver.1.0)

 2004年9月1日午後8時2分、浅間山が噴火しました。火口から約2kmの範囲に高温の火山弾が飛散し、一部では山火事も発生しました。また、火山灰は北軽井沢、中之条、沼田、郡山などを経て大平洋岸の相馬市付近に達しました。このような規模の噴火は1983年以来のことです。

 弊社では天候の回復を待って、9月3日に浅間山火口周辺の空中写真を撮影いたしました。23cmx23cmの密着焼きで、おおよそ1/12,500の縮尺です。やや雲がありますが、噴火直後の火口周辺の映像は重要と考えられますので、このページでその一部を紹介いたします。火山活動の現況把握と今後防災対策検討の資料としてご活用ください。

 なお、写真や図には簡単なコメントもつけましたが、きちんとした判読を行った最終的なものではありません。今後、予告なく変更することがあります。

2004年浅間山噴火

垂直写真 2004年9月3日撮影
写真-1 浅間山山頂付近 (C3-9590)
噴煙は北東方向にたなびいている。釜山火口内は噴煙で満たされており内部は見ることができない。火口の周囲に点在する白っぽいものは噴石と思われる。このスケールでは分かりにくいが明瞭なインパクトクレーターも多数確認できる。黒あるいは茶褐色に変色している部分は、火災の跡と思われる。
位 置 図
■垂直写真(ステレオ画像)
写真-2 浅間山山頂付近(C3-9589~91)
 釜山火口内部は、濃い噴煙で満たされており、内部を見ることはできない。噴煙は北東方向にたなびいている。火口の周囲に見られる灰色の点はほとんどは、今回の噴石やクレーターと思われる 。*ディスプレイ上で裸眼実体視が可能な位置に配列したもの。西側半分を見る時には中央の写真を右目で、左側の写真を左目で見て下さい。東側半分を見る時には中央の写真を左目で、右側の写真を右目で見て下さい(平行法用)。
写真-3 釜山火口南東付近(C3-9590~91)
この方向の斜面およびその下部付近には、大量の噴石が散在している。中央より下側に黒っぽく変色しているのは噴石の熱によって発生した山火事の跡。*ディスプレイ上で裸眼実体視が可能な位置に配列したもの。左側の写真を左目で、右側の写真を右目で見て下さい(平行法用)。
写真-4 釜山火口南西付近(C3-9589~90)
急斜面上にはあまりクレーターはみられないが、斜面上におおきな噴石が散在している。この斜面の下部から前掛山の東側斜面にかけても噴石があるが、この付近には今回の噴火前から角礫が散在していた点に注意が必要。*ディスプレイ上で裸眼実体視が可能な位置に配列したもの。左側の写真を左目で、右側の写真を右目で見て下さい(平行法用)。
■垂直写真(部分拡大)
写真-5 前掛山西斜面付近(C3-9591)
前掛山の西側斜面には従来から放射状のガリーが発達している。点在する楕円形の茶色の窪地は、噴石の衝突によって生じたクレーターである。いくつかのものは斜面の最大傾斜方向に鎖状に連なっている、左側の樹木の一部が茶褐色に変色しているのは、噴石の熱によって生じた山火事の痕跡と思われる。左上の登山道沿いにある人工物はなんらかの測定機器と思われる。*密着印画紙を1200dpiでスキャンし50%縮小したもの。
■斜め写真 垂直写真撮影直後に旋回しながら手持ちカメラで撮影(全11枚)
写真-6 釜山火口南東付近(東方向から望む)(斜1-1)
南東斜面の上部にはやや白っぽい舌状の部分は、今回の噴火前には見られなかったので、噴石が集積している可能性がある。非常に大きなやや黒っぽい4個の岩は、今回の噴火前から存在したものである。
写真-7 釜山火口南東付近(南方向から望む)(斜1-8)
手前の急斜面の黒っぽい部分は、山火事の跡と思われる。
写真-8 釜山火口南東付近(南東方向から望む)斜2-1)
手前側の尾根上にある白っぽい斑点状のものはクレーターとそこから飛散した土砂と思われる。
標定図
図-1 写真標定図(2004年9月3日撮影)
撮影範囲は、浅間山の山頂火口を中心とする東西南北10km四方である。撮影開始は10時40分、撮影直前から一部に雲が湧きはじめたが、火山噴火の状況把握のために撮影を続行した。特にC-1コースは雲が多い。基図として国土地理院発行の1/5万地形図「軽井沢」「上田」を使用した。背景の赤色立体地図は、国土地理院発行の数値地図50m標高のデータを使用して作成した。

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