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平成14年 香川県丸亀市本島町 林野火災(2002年8月20日)

香川県本島の山林火災
2002年8月25日撮影 2002年8月27日作成 ver.2.0

2002年8月20日に、瀬戸内海に浮かぶ香川県丸亀市本島で発生した山林火災は、折からの強風にあおられて燃え続け25日になってようやく制圧されました。この6日間にわたる山火事で、一時は住民にも避難勧告が出るなど緊迫しましたが、民家などへの延焼は食い止められたようです。この山林火災で島の総面積の約4分の1にあたる約160haが被災しました。  アジア航測では、制圧状態となった25日午後、緊急撮影を行いました。このページではその一部を紹介いたします。

図-1 垂直写真標定図 1/10,000 3コース(BC1,BC2,BC3)11枚
1/8,000 2コース(C1,C2)16枚 
計27枚 (国土地理院発行の5万分の1地形図「」を使用した)
図-2 斜写真標定図 15枚  (国土地理院発行の2.5万分の1地形図「本島」を使用した)
本島
山火事が発生した本島(ほんじま)は、本州と四国の間を隔てる瀬戸内海の東部、香川県丸亀市の沖合いに点在する塩飽(しわく)諸島と呼ばれる島々の中心地です。本島は古くから塩飽水軍の本拠地として知られ、日本の近代史の中にも航海技術に優れた人々を配している土地柄です。幕末に太平洋を渡った咸臨丸の乗組員も、2/3以上が塩飽諸島の出身者でした。
図-3 本島位置図 瀬戸内海の中部、瀬戸大橋のすぐ西側に位置し、香川県丸亀市に属する。
東西約4km南北約3.5km、面積は6.75km2。 (国土地理院発行の20万分の1地形図「岡山及丸亀」・「徳島」を使用した)
■垂直写真
図-4 暫定判読図  25日に撮影した垂直写真をもとに、山林火災のおおまかな影響範囲を赤く着色して示した。 今回の山火事での延焼失面積は、大浦地区75ha、生ノ浜地区85haの計160haで、これは本島全体の23.7%(丸亀市のホームページより)。 (国土地理院発行の2.5万分の1地形図「本島」を使用した)
写真-1 1/10,000垂直写真から作成した簡易モザイク  山火事による焼失範囲は、大きく2つのブロックに分かれている。この写真には南西側焼失部と中央の焼失部の位置関係がわかる。(BC2-8,9,10,11,12)
写真-2 島の南西部  小阪地区(左上)から生ノ浜地区(左下)にかけての焼失状況。写真左端は、カブラサキ鼻。この地区の火災は、尾根の東西による差は少なく、ほぼ全域にわたって被害が広がっている。生ノ浜地区の近くの焼失斜面には、林業用の作業道がはっきりと確認できる。焼けた樹木の間に所々白っぽく見えているのは、花崗岩の露頭である。北は右上方向(BC2-9)
写真-3 島の中央部  大浦地区(右下)から泊地区(左上)にかけての焼失状況。大浦地区では、尾根より西側の焼失が激しいのに対し、泊地区では、尾根より東側でもし焼失が激しくなっている。写真中央に位置する観音寺は、被害を免れている(写真-4のステレオ写真)。北は右上方向(BC2-11)
写真-4 観音寺付近  泊地区の北西にある観音寺は、建物のすぐ近くにまで火の手が迫ったが、谷の源頭部に位置していたためか、幸いにも火災は発生しなかった。ステレオ画像(C2-31,32)
斜め写真
写真-5 生ノ浜地区上空からの本島全景 3ヶ所ある山塊のうち、中央尾根(写真奥)と西側尾根(写真手前)で火災が発生した。(No.2)
写真-6 小阪地区上空からの延焼状況 西側の火災は小阪地区の近くまで迫った。2ヶ所ある主な焼失地域は、接していないのが分かる。(No.3)
写真-7 屋釜地区上空から見た中央尾根 写真の左上に写っているのは類焼をまぬがれた観音寺。(No.8)
写真-8 大浦地区上空から見た中央尾根 写真-7と同じ尾根を撮影したものであるが、尾根の東側斜面より西側斜面での延焼が激しく、広い範囲で焼けた地山がむき出しになっている。(No.9)
■ 本ページについて

このページでは、弊社による自主撮影結果を掲載しております。現在の状況把握や今後の防災対応等の資料としてご活用いただき、現地の復旧にお役に立てれば幸いです。

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