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2000/01/30

「新潟県上川村土砂崩壊」災害状況(2000年1月)

新潟県上川村の土砂崩壊

2000年1月19日撮影
2000年1月30日版
 新潟県東蒲原郡上川村で、1月6日に発見された土砂崩壊は、直下を流れる戸沢川を塞き止め、天然ダムを形成させておりました。ダムの決壊による土石流の発生が危惧され、警戒が続く中で、状況把握のために空中写真撮影が望まれておりましたが、悪天候が続きかないませんでした。天候の回復を待って、1月19日に撮影をおこないましたので、ここにその一部を紹介します。

 

写 真
画像へのリンク
備 考
1

崩壊地周辺の状況

 崩壊地の北から南方向を望む斜め写真。崩壊土砂が戸沢川を塞き止めたために形成された天然ダムの位置は、水色の水面の下限。崩壊は、1月6日に確認されたもので、発生の正確な時期は不明である。発見当初、天然ダムの越流と崩壊による土石流発生の可能性があったため、24時間の警戒体制がとられた。

 現地は、林道の終点からさらに700mはいったところで、下流の人家から3kmほど上流にあり、監視の目が行き届かないために、ワイヤーセンサーが設置された。

写真番号 C1-0097

2

崩壊地のステレオ写真

 崩壊地付近の植生は貧弱であり、尾根筋にわずかに常緑樹があるだけで、谷筋にはほとんど大きな木は見られない。谷は、急勾配で丸底形状で、積雪期などには雪崩が頻繁に発生しているものと思われる。

 崩壊地の幅は約100m、長さ250m、深さ20mで、高さ150mの斜面を滑り落ちている。高さ15-20mの崩壊地土砂に塞き止められてできた長さ500mの天然ダム湖は、撮影時までに越流が開始しており、安定した水路ができていた。

写真番号 C1-0072,0073

3

崩壊地のクローズアップ

 崩壊の源頭部付近には残雪が見られる。目撃者もいないので崩壊発生の正確な日時は不明である。すくなくとも、1月6日の朝には存在した。また、崩壊の原因については、現地をヘリコプターで視察した、新潟大積雪地域災害研究センター丸井英明教授から、降水や地震によるものではなく、融雪によるものという見解が発表されている。

 崩壊は、尾根に近い斜面上部で発生しており、斜面の中央付近で黒っぽく見えるのは、樹木が残存したもの。末端部では、崩壊土砂が崖錐状の斜面をなしつつ、谷を埋積している。巻き込まれた、木の幹の破片なども散見される。

写真番号 C1-0096


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