当社は新型コロナウイルスにより新しい生活様式が求められる中、エッセンシャルワーカーの役割を果たすために世界最先端の技術を用いてさまざまな施策を推進しています。目まぐるしく変化する経営環境に迅速に対応するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)やIT基盤への投資を積極化することで経営基盤の強化を図っていますが、その主要戦略として位置付けているのが、「AAS-DX(Asia Air Survey–Digital Transformation)」の推進です。これは当社が標榜する『センシングイノベーションが生活・インフラに融合した未来社会の構想』と『経営戦略を強力に推進するIT基盤整備』の2つの意味をあわせたDXを指す言葉です。
当社は、2020年10月にスタートした中期経営計画「明日(あす)を共創(つく)る~ Leading for the Future ~」における主要戦略の1つとしてAAS-DXの推進を位置付けており、「意識改革」、「仕組みづくり」、「技術革新」を3つの取組方針とする、『AAS-DX 5か年計画』を2023年1月に策定しました。これはAAS-DXの取り組みがDigitalizationにとどまらず、全社員が本来のDX=当社事業による顧客体験の変革を実行するための施策とするためです。
またAI・RPA・電子契約・ワークフローの電子化などにより、これまで手作業で行っていた業務を自動化し、生産性向上、サービス機能の品質向上を図っています。特にRPAは作業の効率化だけでなく、品質管理の面でもヒューマンエラーを防ぎ、製品の品質向上に大きく寄与するものと期待されています。
経済産業省のDX認定制度に基づく「DX認定事業者」に認定
当社は2022年2月1日付で、経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」に認定されました。DX認定制度とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づく認定制度で、デジタル技術による社会変革を踏まえた経営ビジョンの策定や戦略・体制の整備を行い、DX推進の準備が整っていると認められる企業を国が認定する制度です。当社の戦略や取組内容が、経営者が企業価値向上に向け、実践すべき事柄を定めた「デジタルガバナンス・コード」の「認定基準」に適合し、「DX-Readyの状態」(企業がデジタルによって自らのビジネスを変革する準備ができている状態)であると評価され、認定を取得しました。