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「きわめびと」の“キワ” 

~ ササラダニを環境評価につかう 山腹工の定量評価 ~

   


人生をかけて一つの道をきわめた人”、それが「きわめびと」。ことし4月から放映されているNHKの番組です。すこし変わった〝極め”の視点、面白いです。


6月放送一人目は、ダニを50年以上研究し、600種以上の新種を発見したダニ博士・青木淳一さん(「何かをきわめた人は面白い!不屈のダニ博士&謎の四足


走行ランナー」)。ダニをはじめとした虫たちに対する先生のキョーレツな愛を感じました。特に青木先生の奥様も「カワイイ」といっていたササラダニ!


じつはこの番組に、弊社も協力しているのです。


ダニ博士に、「まあ、きみの話すことなら大丈夫でしょう。」とお許しをいただいた弊社技術者は、防災地質部の中田慎。砂防の技術者です。


砂防とは、山の斜面や川の上流を整備することで土砂災害から人命や財産を守る事業。それがなんで「ダニ」?!


では、中田に解説していただきましょう。


砂防事業によって、土砂が流出しないよう安定した基盤と緑をつくる工事(山腹工)を行った箇所は、地域の自然環境になじませていく必要があります。


そのとき、斜面を階段状にして木を植えたりしますが、それがうまくいったかどうかを評価するために、ササラダニをつかったのです。」


そうそう、テレビでみた青木先生の、ダニの種類ごとに点数をつけて合計していく、アレですね?


 

左図

引用(原文):

青木淳一,土壌動物を指標とした自然の豊かさの評価,都市化・
工業化の動植物影響調査法マニュアル,127-143,1989,
千葉県環境部環境調整課 

 

クリックすると拡大します。


  

山腹工評価に適したMGP分析法

G群に着目すると森林として成熟しているかどうかがわかります。



「そうです。もちろん評価はこれだけではありませんが、このササラダニを用いた評価は、オリジナリティがあって、実際に行った業務でもお客様からご評価いた


だいた手法です。」


詳細については、こちらの技術の説明ページにゆずるとしましょう。


  

     



今回、この番組を制作するにあたって、静岡河川事務所の管轄する施工現場に行き、区域および緑化事業の状況について、平成17年度の調査状況を移動しながら、


中田より説明しました。副所長の岩間登さまにも同行していただいています。カメラはNHKのプロデューサーさんです。


取材は10:30から14:00すぎまでの約3時間半。当日は曇でしたが、時折晴れ間ものぞく、まずまずの天気。


H17年度に調査した大谷山腹工  左が中田、右が岩間副所長  プロデューサー自らカメラを回す

ササラダニは森の落ち葉の下に住んでいる ひろった落ち葉を見せながらササラダニについて説明 ササラダニが世の中の人たちの役に立っている!話に熱が入ります




残念ながら、今回の放映ではこれらの取材はカット。それでもササラダニは人々の役に立っている!


採取した落ち葉は、中田手作りのササラダニ抽出器「ツルグンレン装置」にセットします。


なんと、こんなものが、中田の自宅の玄関に!いまでも組み立てればすぐに使える状態になっています。・・・中田も相当変わっています。



 

 

ササラダニは樹林化した山腹工の環境をよく示します。分析の結果、順調に自然が再生されていることがわかりました。


山腹工の評価方法は発展途上で、さまざまな手法があります。したがって、ニーズをきちんと把握したうえで、評価すべき手法を選ぶことが重要です。


当社では、それが可能になるよう、新しい技術や幅広い分野の技術にアンテナを広げ、柔軟に常に頭を働かせています。ササラダニ指標もそのひとつです。


注目されにくいけれど陰でしっかり支えてくれる砂防事業。安全・安心なくらしに役立つよう、わたしたちの技術を役立てていきたいと思っています。


(文責:サカイ)



 
 
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