
ディジタルマッピング、地形図作成の基盤技術
アジア航測の名前が示すように、「航空写真測量」は会社創立以来の基幹事業です。現地測量に取って代わり、地形図を効率的に作成する技術です。航空写真は飛行コースに沿って約60%づつ重なるように撮影し、上空からの実体視ができるようにしています。また、地上の三角点等の基準点に対空標識を取り付け、これら標識が写るように撮影しますが、この対空標識の位置を写真上で測定することで、正確な地形図を作成することができます。10年程前からは、コンピュータの導入が進み地形図は電子化され、CADやGISで数値地図データとして扱われるようになっています。


アジア航測では、これまで、LANDSATやSPOTなどに代表される地球観測衛星データはもとより、弊社が保有する航空機MSS(マルチスペクトルスキャナ)を利用して、環境、防災、資源に関わる様々な調査、計測、およびそのための解析手法の研究開発を行ってきており、豊富な実績、ノウハウを有しています。

上記航空写真を基に、所定の縮尺で図化機により地形図データを取得します(メイン図)。取得されたデータは都市計画図等の地形図として印刷される他、GIS(Geographic Information System、地理情報システム)により、行政における業務支援に有効活用がなされています。以下に代表事例として、都市計画分野と固定資産管理分野について紹介します。

都市計画分野では未来のまちづくりに向けた、地域計画がなされますが地形図データを利用することで、家屋の構造等の識別をGISにより視覚的に把握できます(図2)。またGIS機能によって、例えば家屋構造別の集計等の解析が行えます。航空写真から取得された地形図データは、地形図として利用するのみならず、GISの利用による行政業務の支援に貢献しています。

固定資産分野では、土地と建物等の固定資産に関する課税業務がなされています。公正な課税を維持するためにGISが活用されています。地形図データを基に航空写真画像データを重ね合せ(図3)、新築家屋や消失家屋あるいは増改築の状況を視覚的に判読することができます。正確な現地の状況を判読するために、地形図データはその基礎情報として有効活用されています。

航空写真測量技術は地形図作成の他、GISの基盤情報として行政分野のみならず、ナビゲーション、マーケティング等の分野でも活用が進んでいます。航空写真測量は広域の地形情報を精密に収集する技術です。