アジア航測|空間情報コンサルタント

 
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海洋調査協会広報誌「海洋調査」(平成28年7月125号)
新たな海の探求技術「航空レーザ測深機で海底を測る」
<執筆者>壱岐信二(アジア航測環境部)・實村昴士(アジア航測空間情報センター)

<アブストラクト>
アジア航測では水深が測れる航空レーザ測深機ALBを2016年に導入した。和歌山県白浜町で行ったテスト測深では、最大20mまで測深ができ、離岸堤周辺部の深掘れや浅場などの微細な地形を捉えた。また、日置川下流では流向に対して直角方向に出来た「うろこ状の砂れん」が見られた。同日に実施したナローマルチビーム測深との精度比較は±5~15cmであった。レーザは斜めに発射する特性を持つため、橋脚周辺の洗掘把握などインフラ点検にも活用の可能性がある。


第52回 下水道研究発表会  2015年7月28-30日
3次元浸水ハザードマップ作成事例
<執筆者> 住谷賢(福島県郡山市下水道部) 常松歩美(福島県郡山市下水道部) 鈴木勇哉(福島県郡山市下水道部)  神吉千太郎(アジア航測防災地質部) 附田園郁(アジア航測社会基盤システム開発部)

<アブストラクト>
従来の内水ハザードマップでは、主に最大浸水深を用いて想定氾濫区域が示されるため、時間に従い刻一刻と浸水する状況が捉えにくいことが課題であった。本事例では、浸水被害に対する住民理解の深化と避難行動の迅速化を目的に、最新の航空写真測量技術を用いて作成した3次元都市モデルの上に、時系列ごとの浸水想定区域図や避難行動に必要なコンテンツを同時に表示する3次元浸水ハザードマップの作成を行った。

第125回日本森林学会大会  2014年3月26日・30日
カラマツ林におけるLiDARデータ解析による樹冠面積を用いた胸高直径の推定
<執筆者> 大野勝正(アジア航測空間データ開発センター技師) 和智明日香(アジア航測環境部) 佐々木貢(北海道森林管理局)

<アブストラクト>
森林を適切に管理するため、森林資源の把握は重要な課題である。これまで森林の資源量調査は標準地調査(サンプル調査)が主であったが、標準地の設定、調査者の熟練度などにより誤差が生じるという問題があった。一方、近年航空機レーザ計測データを用いた森林資源解析が研究されている。レーザ計測データによる資源解析の利点は計測範囲全てを対象にした資源量の把握、機械処理による効率化であり、従来の調査で生じる誤差を解決することができる。これまでの研究で樹高や樹木本数を目的としたレーザ解析は行われてきたが、標準地調査で得られ、材積算出に重要な胸高直径の推定に関する研究はほとんど行われていない。そこで本研究は、航空レーザ計測データから得られる樹冠面積を用いた胸高直径の推定を行った。北海道根釧西部パイロットフォレストのカラマツ林1,500haを対象にレーザ計測を行い、プロット調査で得られた胸高直径とレーザ解析で得られた樹冠面積から相関式を作成した。この相関式を用いた胸高直径の推定精度は2cm以下であった。胸高直径を高い精度で推定する可能性が示せたことから、標準地調査の代替としてレーザ解析の資源量把握結果が使用できると考えられる。

日本写真測量学会 平成26年度秋季学術講演会 2014年11月20日・22日
航空レーザ計測のスキャン角が森林解析に及ぼす影響評価
<執筆者> 大野勝正(アジア航測空間データ開発センター技師) 伊藤史彦(アジア航測空間データ開発センター)

<アブストラクト>
航空レーザ計測ではスキャン角と対地高度によりスキャン幅が決められ、コスト面などからフライト(コース)数を減らすため、スキャン角を上げることがある。スキャン範囲の横断の中心と端部ではセンサと地上との距離が異なり、地上でのレーザフットプリントサイズも異なるため、複雑な形状である樹木などでは反射位置がスキャン角により異なるという報告がされている。このことから、オリジナルデータの標高値や森林解析で用いられるパーセンタイル値などの計測データとスキャン角との関係性を整理し、森林解析に対する影響について評価した。