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2011/02/01

「平成23年 霧島山(新燃岳)噴火」(2011年2月)

火山活動を続ける霧島山(新燃岳)において、斜め写真撮影、高高度レーザ計測を実施しました。

平成23(2011)年 霧島山(新燃岳)噴火

 平成23(2011)年1月19日に小規模噴火が始まった霧島山(新燃岳)では、同月26日から本格的なマグマ噴火が始まりました。

 当社では、1月31日~2月1日の斜め写真撮影に続き、2月26日に高高度レーザ計測を実施しましたので、第一報を報告致します。
 成果の詳細は随時掲載・公開していきます。


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平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火 高高度レーザ計測(2/26計測)
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火 斜め写真(2/1撮影)
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火 胴体斜め写真(1/31撮影)
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火 斜め写真(1/31撮影)

■高高度レーザ計測 (2011/03/09掲載)  ※ 画像及び内容は、今後更新する場合があります。

新燃岳では2月に入ってからも、間欠的に爆発的噴火が発生する状態が続いています。
火口縁辺部から南東側山腹斜面には1月26日~27日やそれ以降の噴火による火山灰等が厚く堆積しておりますが、噴火が継続しているため立ち入り調査が行えず、土砂災害等のリスクを把握するために必要な火山灰等の正確な厚さが分からない状況です。
このような状況を受け、当社では2月26日に対地高度4000m以上の上空から高高度レーザ計測を実施しました。
当社では技術的な検討を行ってまいりましたが、新燃岳では現在も噴火が続いており、噴火が終息するまでは通常の高度(対地高度1000m程度)での計測は危険のため実施できません。
今回は新燃岳の火口から約2km以上の水平距離を保ち安全を確保しながら火口付近の計測を実現するため、計測機器の高度上限から計測を試行したものです。
計測は、火山灰が堆積する火口の南東側を対象とし、計測範囲が火口の風上となる東風が吹く快晴に恵まれた2月26日に実施しました。
その結果の一部を以下に示します。 現在、地形変化量などの解析についても、実施中です。

表4.1 計測諸元表(2011/02/26実施)
計測月日 2月26日
計測開始時刻 10:39
計測終了時刻 10:41
飛行高度 5650m (18,532ft)
対地高度 4483m~5008m (14,704ft~16,426ft)
スキャン角 ±25°
飛行速度 70m/s(136kt)
計測コース数 1コース
デジタルカメラOL 80%
使用機材 固定翼 LASER BIRD 6号機(ALS60)、MPiAを使用
計測データ密度 5.0×5.0 m/点 
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

図4.1 計測コース図(2011/02/26実施)

新燃岳火口の南側から東側の範囲で実施した。

背景の地形図は国土地理院より発行されている5万分の1地形図(加治木、国分、栗野、霧島山、都城、野尻、大口、加久藤、須木)を使用した。
背景の赤色立体地図「rrim10」は、国土地理院より公開されている基盤地図情報10mメッシュ(標高)を、アジア航測特許技術(特許第3670274号「視覚化処理システム、視覚化処理方法、及び視覚化処理プログラム」)により可視化した画像データである。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

図4.2 断面図

図4.1計測コースに直行する方向で作成した。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

図4.3 オルソ画像


                                           

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

図4.4 赤色立体地図(DSM、補間あり)

TINによる補間を行った。

■斜め写真 (2011/02/01掲載)  ※ 本画像は、今後更新する場合があります。

2011年2月1日(火)に斜め写真を自主撮影いたしましたので、その一部を紹介いたします。火口内側の状況を確認しました。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.1(撮影番号1041) 2011/02/01 11:52撮影

北方向から撮影。写真左の尾根が中岳。新燃岳の火口北側斜面のガリー地形のようすがみえる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.2(撮影番号1043) 2011/02/01 11:57撮影

北東方向から撮影。新燃岳~中岳~高千穂峰にかけての東斜面は、火山灰の影響により植生が茶色~白色にみえる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.3(撮影番号1057) 2011/02/01 12:05撮影

南西方向から火口のようすを撮影。火口内にみえる溶岩が成長し、周囲から蒸気があがっているようすがわかる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.3.1(撮影番号1057) 2011/02/01 12:05撮影

写真3.3(撮影番号1057)の拡大。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.4(撮影番号1061) 2011/02/01 12:06撮影

南西方向から火口のようすを撮影。左手前に縦に亀裂がはしる1959年火口列と火口縁にある2つの岩(「兎の耳」と呼ばれる)の見え方は噴火前と変わっていない。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.5(撮影番号1062) 2011/02/01 12:06撮影

西方向から撮影。火口内の溶岩湖のようすと火口近傍の風下に厚く堆積した火山灰の分布状況がわかる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.6(撮影番号4602) 2011/02/01 11:44撮影

東方向(高原町上空)から撮影。新燃岳から高千穂峰を越えずに、東(手前)方向へ流れてくる火山灰のようすがわかる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真3.7(撮影番号4617) 2011/02/01 12:07撮影

南西方向(霧島市上空)から撮影。新燃岳からの降灰によって中岳、御鉢は白くそまっている。撮影時には視界が開けて御鉢、高千穂峰にかけて火山灰が多量に堆積しているようすがみえる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

図3.1 斜め写真撮影位置図

2011/02/01撮影
図中の青色数字は撮影番号を示す。

■胴体斜め写真 (2011/02/01掲載)  ※ 本画像は、今後更新する場合があります。

2011年1月31日(月)に斜め写真を自主撮影いたしましたので、その一部を紹介いたします。火山活動が続いており、火口に近づいての撮影はできませんでしたが、風下側の斜面において火山灰が谷の中にも厚く堆積している状況等を確認しました。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真2.1(撮影番号5897) 2011/01/31 撮影

北西方向から撮影。手前右の宅地は霧島温泉地区。温泉地区から奥の噴火中の新燃岳火口が近くにみえる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真2.2(撮影番号5901) 2011/01/31 撮影

南西方向より撮影。写真奥の新燃岳火口から写真右上(南東)都城市方面へと火山灰が帯状に流されていくようすがみえる。

■斜め写真 (2011/02/01掲載)  ※ 本画像は、今後更新する場合があります。
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.1(撮影番号979) 2011/01/31 14:59:54撮影

北東(小林市)方向から撮影。写真奥の新燃岳火口から立ち上がる噴煙とは別に、写真中央の高千穂峰の手前の谷部を写真左方向の高原町方面へと火山灰が浮遊している。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.2(撮影番号984) 2011/01/31 15:05:02撮影

北西(えびの市)方向から撮影。手前左は冠雪の韓国岳、手前右は大浪池。新燃岳から南東方向へ広く火山灰が飛散している。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.3(撮影番号986) 2011/01/31 15:07:32撮影

南西方向から撮影。新燃岳から噴出した火山灰が、風に運ばれて南東方向へ帯状に広がるようすがみえる。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.4(撮影番号988) 2011/01/31 15:09:03撮影

南側から撮影。火山灰は新燃岳から高千穂峰を通り、南東方向の都城市街へ多く降り注いでいるようすが、地表部の植生の色の違いからうかがえる。写真左下の植生が緑色をしているのに対し、写真右下の火山灰雲の下は茶色く変色している。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.5(撮影番号1011) 2011/01/31 15:23:52撮影

撮影高度2941m。新燃岳の北約10kmのえびの市中の原付近から撮影。火口内から立ち上る噴煙は、1箇所からだけでなく、同時に何箇所からか立ち上がっている。
火口縁付近は降灰や噴石が多く堆積して黒色になっているが、噴出物による影響が少ない北側は雪で斜面が白くなっている。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.6(撮影番号1023) 2011/01/31 15:26:27撮影

撮影高度2934m。新燃岳北西約8.5kmの粟野岳付近から撮影。火口内の溶岩湖のようすと火山灰が南東方向へ流されているようす。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.7(撮影番号1025) 2011/01/31 15:27:09撮影

火口内に出来た溶岩湖。粘性の低い溶岩が同心円状に成長している。手前の斜面にある溝状の地形は1959年2月噴火で形成された火口列と2008年8月の噴火で形成された割れ目火口などである。(下司ほか,2010など)

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.7.1(撮影番号1025) 2011/01/31 15:27:09撮影

写真1.7(撮影番号1025)の拡大。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.8(撮影番号1026) 2011/01/31 15:27:15撮影

南斜面には火砕流の流下跡がみえる。写真右の中岳の表面には火山灰が厚く積もっている。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

写真1.9(撮影番号1033) 2011/01/31 15:29:05撮影

新燃岳とその南東に位置する中岳の間には大量の火山灰が堆積している。特に谷や沢地には火山灰が集積している。

平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火

図1.1 斜め写真撮影位置図

2011/01/31撮影
図中の青色数字は撮影番号を示す。

■関連リンク
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火霧島山新燃岳2011年噴火|産業技術総合研究所 地質調査総合センター
平成23(2011)年霧島山(新燃岳)噴火2011年1月 新燃岳(霧島火山群)の噴火|東京大学地震研究所 広報アウトリーチ室

本ページについて

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